突如・家族で大事に使っている、茶碗が割れました。
仕事から帰ったら子供が、「お父さん、大事にしている茶碗を割ってごめんなさい」と私に謝ってきたのです。
実はこの茶碗、家族でおそろいで作った器で、皆が同じ器を使うことで家族の絆を大事にしたかったという意味合いもあり、正直ショックでしたが、子供もワザとしたわけではないので、どうしようかなぁと考え込んでしまいました。
何でも便利な時代になってきて、器でも何でも100円ショップ等にいけばびっくりするぐらい安い金額で買えるようになりましたよね。
既製品の機械で作られた物が悪いということではないのですが、人の手で作られた茶碗(茶碗に限ったことではないのですが)、にはその作り手のこころが入っていると思うのです。その作り手の温もりや優しさが器を通して使い手に入っていくのだと思います・・・そういうのって、私にとっては、大事なんじゃないかなぁと思うんですよね
そんな思い入れの詰まった茶碗が割れてしまったので、どうしようかなぁと思っていたら、以前雑誌で「繕工」という割れた茶碗やガラス等を修理する専門職があることを思い出しました。
なんと、この「繕工」では、漆等を接着剤として手作業で割れやカケを補修するのです。そして、修理することで、器が息を吹き返し、新たな顔を見せ使えるようになるのです。
おそらく、そこには、デザイン的な作為はそんなにないのでしょうが、ただ、使い手にとって愛着のある器を蘇らせたいとの思いがあるのだと思います。そのような、思い入れのある器にたずさわれる職業って素晴らしいなぁと思います。そうして何十年、果ては、何百年と器は生きていくと思うと本当に感慨深くなってしまいますよね。
10年以上経って、子供達が私の元を巣立つ時には、皆でいつも同じ器で食事をとっていた器を渡したいと思っています。そうすれば、どんなに距離が離れていようと、家族のこころは近くにあるように思うからです・・・
この割れた器はちょっと、かわいそうな感じなのですが、繕えば、割れる前よりもアジがでてきそうでちょっと楽しみです(笑)次回のブログで修復されて帰ってきた器をご紹介したいと思います。
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