通常、1年間で110万円を超えるお金を他人からもらうと贈与税がかかります。

ここで言う1年間とは1月1日から12月31日までの1年間のことです。贈与を受けた財産の合計額が110万円を超える場合には翌年の2月1日～3月15日の間に贈与税の申告をし、納税する必要があります。

でも、住宅を取得するための親御さんからの資金贈与の場合、一定の金額までは贈与税が非課税になる特例があります。

この特例を使えば、一般住宅の場合、普通の贈与の非課税枠110万円に加えて700万円、つまり1年間で1人最大810万円まで非課税での贈与が可能になります。ただし、この特例による贈与財産は「住宅を取得するためのお金」に使い道が限定されます。

せっかくの資金援助を有効に活用するためにも贈与税が非課税になる制度は是非利用したいものです。最後に、この特例が適用される主な要件を挙げます。

●贈与を受けた年の１月１日に20歳以上

●贈与する人は贈与される人の父母または祖父母

●贈与される人の合計所得金額2000万円以下

●床面積50㎡以上240㎡以下

●贈与を受けた年の翌年3月15日までに居住すること

2018.01.22